クレームを受けているだけがお客様相談室ではありません。
クレームを処理するだけがお客様相談室ではありません。
それだけでお客様は満足しないのです。
自社の商品やサービスを通して
お客様に感動や体験を届けるための懸け橋になる場所。
それがこれからの「お客様相談室」です。
顧客満足度向上について
真剣に取り組もうとお考えでしたら
ぜひ最後までお読みください!
▶お客様からの会社や社員へのお褒めの言葉は、社員のエンゲージメント向上につながる。
▶社員のエンゲージメントがあがると、お客様に会社のことをもっとよく知っていただこうと社員自ら創意工夫し努力するようになる。
▶お客様との一体感の結晶が、個人だけでなく、会社と社会を幸せにする。
▶製品に対する苦情はほんの一部⇒適正な対応が必要
▶純粋なお問い合わせが大半⇒正確な情報提供が必要
▶感謝の声も必ず届く⇒受け取る姿勢が大切
▶会社や商品を愛するが故のご意見、期待があるからこそのご連絡⇒真意を感じとる
▶「わざわざ」ご連絡⇒経営に活かさないのはもったいない
お客様とのかかわり
スタート~6か月
苦情処理から、お客様の声を聴く目的に変わる
対応の精神的ストレスが、ファン獲得の1歩になる
クレームとご意見の見極めができる
経営とのかかわり
4~12か月
お客様の声を聴かない経営はない
ベテランの経験やスキルが伝承される
全員が経験しておきたい部署
社会とのかかわり
10~12か月
社員のエンゲージメント向上
社員自ら創意工夫
個人、会社、社会全体の幸せ
お客様とのかかわり
クレームからありがとうへ
(1)お客様対応の重要性の理解
・ミッション理解、苦手意識の払拭
・1on1マーケティングの理解
(2)対応品質の向上
・クレームとご意見の見極め方
・難クレーム対応法、傾聴と引き出す
質問、SVスキルアップ、知識の習得
(3)チームで解決することの理解
・1次対応から2次3次対応へ移行
・オペレーターの状況理解
・適切なヘルプ、モニタリング
・事例共有
苦情処理→お客様の声を聴く
経営とのかかわり
経営の中心に
(1)VOC分析
・分析基準の策定
・タイムリーな情報共有
・システムの連動
・企業メッセージの発見
(2)関連部署連携・リスク管理
・レピュテーション判断
・リスク対策準備のための感度醸成
(ベテランからの伝承)
(3)社内の顧客目線意識醸成
・経営を含めたお客様検討委員会
・全社員へのお客様の声発信
声を聴く→お客様の声接点拡大
社会とのかかわり
愛される会社に
(効果1)
アップサイクルすることにより、お客様からのありがとうが増えていく
(効果2)
会社が褒められると社員のエンゲージメントも上昇、社員自ら顧客満足のため考え行動するようになる
(効果3)
社員に愛されている会社は、社会にも愛され、顧客が熱烈なファンになる
顧客と企業の一体感の結晶
新卒からアサヒビール株式会社に籍をおき、法人営業・企画を経験。管理職から育児休暇を経て、ダイバーシティの取組みにも積極的に関わる。
統括地区本部やマーチャンダイジング部門等新部署の立上げに携わることが多く、ゼロベースから存在価値を生み出す。
出向した小売店頭構築部隊では取締役営業部長として、非正規社員中心の組織構築と従業員のモチベーション管理・エンゲージメント向上の為のフォローや研修等再現性のある仕組み作りに取り組む。
2018年品質保証部お客様相談室長。コールセンター業務において最前線の声を経営へタイムリーに情報共有するとともに、グループ全体へ消費者志向経営の推進の働きかけをトップダウンで行う。顧客満足度だけでなく社員のエンゲージメント向上に繋がる施策となる。
組織の存在価値を明確に理解し、メンバーもその意義を感じていれば、必ず一体感が生まれ貢献意欲も高まる。そのような組織で働くことこそが、メンバーのモチベーションを高め、更にイキイキと活性化した組織になる。「従業員満足なくしてお客様満足は実現しない」を信条として、顧客・従業員満足を実現する組織づくりに貢献できると考える。
【取得資格】 キャリアコンサルタント・日本ソムリエ協会認定ソムリエ・メンタルヘルスマネジメントⅠ種 ・第二種衛生管理士 ・ 消費生活アドバイザー
「お客様相談室」への想い
私が「お客様相談室」に配属になったとき、一瞬気の毒そうな顔をされたことは、いまでもよく覚えています。
「クレーム処理なんて気の毒に」という同情の目で見られたり、「電話番」と言われたりもしましたが、私は「お客様相談室」の業務とその存在価値に魅了されていました。
そして、室長として多くの人を巻き込むことに注力したことは、社員はもちろんお客様との一体感を膨らませることにつながりました。
ある時中学生の少年から「僕のお父さんはアル中です」というメールが届きました。普段は優しいお父さんがお酒を飲むと人が変わってしまう。やめたくてもやめられない。お酒を造る会社の人はそのことを分かってほしいという切ない訴えでした。
この出来事は、私がお客様相談室で最も大事にしていた「お客様の異変を最初にキャッチして最前線の声を感じる」ということを改めて実感することにもなりました。この「小さな声」の後、アルコール度数の高いチューハイの構成比はどんどん減少していき、適正飲酒の訴求も大きくなりました。
「お客様の声を聞く」ということにおいては、社内外どこも競合関係ではなく、同じお客様満足を追求する仲間であり、お互いに研鑽しながら情報共有していくことが基本です。
お客様からの厳しいご意見に心折れることもありますが、「お客様の異変を最初にキャッチできる」「最前線の声を感じる」ということでは、大きな役割があると思っています。
激変する世の中で、企業のお客様対応部門は、持続可能な事業を見据えこれから更に重要な役割を果たさなければならない状況です。シェアアップ・収益アップの企業経営から、顧客満足度アップのバリュー経営を日本企業に定着させて、社会全体を元気にしたいと大きな夢を持っています。
だからこそ、「顧客満足は企業と顧客の一体感の結晶」という思いを強くしています。